2. 地盤保証のお話し

立派な基礎の上にどんなに頑丈な家を建てても地盤が軟弱では、家の重みで地盤が沈下することにより、家が傾いて外壁にヒビや亀裂が生じたりします。実は住宅に関するトラブルの半数以上が、地盤に関することといわれています。

不同沈下とは

不同沈下とは、建物全体が同一な沈下をせず、ある面が著しく沈下を起こすなど、不均等に沈むことをいいます。

不同沈下が起こると、建物に大きなダメージを与えます。その理由は本来、水平・垂直を保っていなければならない、建物の構造を支える部材が、不同沈下によって平行四辺形や台形に歪み、一ヵ所に荷重が集中して、無理が集中するからです。

傾いた家

また不同沈下によって家が傾くと、日常生活にも影響を与えます。ドアや窓の開閉が困難になったり、鍵が掛けられなくなる、下水の排水が悪くなる、気密性が失われてエアコンの効きが悪くなるなど。また傾いた建物では、その資産価値が著しく低下します。さらに、床の傾きによって精神的にストレスが溜まったり、眠れなくなることもあります。

軟弱地盤の可能性のある土地はどんなところ?

周りが田畑
周りが田畑
近くに川や池・沼がある
近くに川や池・沼がある

その他、昔海だったところ、土地に高低差のあるところ、地面の波打ちや、道路のひび割れがある箇所では軟弱地盤の可能性があります。

昔からある地名をチェックしてみましょう。

特に「水」にからむ文字が入っている場合は要チェック軟弱地盤の可能性があります。
逆に山とか台とか丘(岡)などは良い地盤の可能性があります。

地形の表現
水・川・谷・沢・河・池・沼・淵・瀬・江・久保(窪)
水と関係ある名前
田・畑・井・堀・堤・船・淀・橋・沖
水辺の動物の名前
鶴・亀・貝・鷺・鴨
水辺の植物の名前
蓮・荻・蒲・柳・芦

地盤調査と地盤改良工事について

家を建築する際には、必ず地盤を調査し、軟弱な地盤には地盤の改良工事をおこない、その上に住宅を建てなければなりません。ここでは代表的な地盤の検査方法と改良工事の方法をご説明いたします。

スウェーデン式サウンディング試験

先端にスクリューポイントを取り付けた鉄の棒(ロッド)の頭部に荷重を加え、ハンドルを回転させながら地盤に垂直にねじ込んでいきます。
そして、貫入に要する荷重と回転数からその敷地の地盤の硬さを判断し、試験時にロッドに伝わってくる音や貫入抵抗から、砂質土・粘性土などの判別を行なうというものです。

スウェーデン式サウンディング試験

地盤改良

軟弱な地盤であると判断されたら、その土地の状況に応じた改良工事を行います。

  鋼管杭工法 柱状改良工法 表層改良工法
工事イメージ 鋼管杭工法 柱状改良工法 表層改良工法
工事内容 回転貫入によって支持層(硬い地盤)まで根入れし、建物荷重を支持させる工法です。支持層(硬い地盤)が比較的深い場合に採用します。 掘削機械で掘削しながらセメント系固化材を注入し、地中に柱を造ります。地盤中に、特に支持層を必要としない柱状の改良杭を構築します。 軟弱な地盤の土をセメント系固化材と混合攪拌し、固化させることで、地盤の耐力を増し、不同沈下を防ぐ工法です。

地盤保証の内容は

1.地盤保証とは

地盤保証の「調査」「対策」に基づいて施工された建物に、不同沈下が原因で損害が発生した場合に修繕費用を保証するものです。 地盤保証の内容は各保証会社によって様々ですので、ここでは一般的な地盤保証の内容についてご説明いたします。

2.地盤保証の流れ

地盤保証の流れ

3.保証内容

(代表例)
保証期間
引渡しから10年
保証内容
地盤が不同沈下等に起因して建物が損壊した場合、建物の修繕費用と地盤の修復費用を保証
保証金
5,000万円(建物の修繕費用と地盤の修復費用の合算)
ワンポイントアドバイス

住宅品質確保促進法と地盤

住宅の地盤は、基本構造部分には含まれませんが、住宅の設計・施工を行う場合には、地盤の状況を調査した上で、調査結果に対応した基礎の設計・施工を行う義務があります。地盤が軟弱であるにもかかわらず、地盤の状況を無視した基礎を設計、施工したために不同沈下が生じたような場合には、基礎の瑕疵となります。

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